正負の数の加減
今回は正負の数の加法、減法について説明していきます。
まずは正負の数の加法について説明していきます。
加法とはたし算のことをいい、その結果のことを和といいます。
正負の数の加法では符号が同じか違うかで分けて考えるとわかりやすくなります。
- 同じ符号→絶対値の和に、共通の符号をつける。
- 違う符号→絶対値の差に、絶対値の大きい数の符号をつける。
問題
(1)(+3)+(+5)
(2)(ー6)+(ー2)
(3)(+8)+(ー1)
(4)(ー9)+(+5)
(解答)
(1)どちらも符号が+なので絶対値の和に+を付ければ良い。よって+(3+5)=+8。
(2)どちらも符号がーなので絶対値の和にーを付ければ良い。よってー(6+2)=ー8。
(3)符号が違うので絶対値の大きい数の符号を使う。+8とー1の絶対値はそれぞれ
8と1なので、符号は絶対値が大きい+8の符号、つまり+を使う。
絶対値の差に+を付ければ良いので、+(8ー1)=+7。
(4)符号が違うので絶対値の大きい数の符号を使う。ー9と+5の絶対値はそれぞれ
9と5なので、符号は絶対値が大きいー9の符号、つまりーを使う。
絶対値の差にーを付ければ良いので、ー(9ー5)=ー4。
次に正負の数の減法について説明していきます。
減法とはひき算のことをいい、その結果のことを差といいます。
正負の数の減法では、ひき算をたし算に変え、ひく数の符号を変えて計算します。
基本的に以下の2つのルールを覚えておきましょう。
- (正の数をひく)=(負の数をたす)
- (負の数をひく)=(正の数をたす)
たし算にしてしまえば、先ほどの加法のやり方で計算できます。
問題
(1)(+2)ー(+3)
(2)(ー5)ー(ー2)
(3)(+8)ー(ー13)
(4)(ー9)ー(+2)
解答
(1)(+2)ー(+3)
=(+2)+(ー3)
=ー(3ー2)
=ー1
(2)(ー5)ー(ー2)
=(ー5)+(+2)
=ー(5ー2)
=ー3
(3)(+8)ー(ー13)
=(+8)+(+13)
=+(8+13)
=+21
(4)(ー9)ー(+2)
=(ー9)+(ー2)
=ー(9+2)
=ー11